特集上映&避難者トーク企画
「3.11を改めて考える~原発問題を中心に~」
第7回:核被害に向き合い、多角的な視点で考え、広くつながる

開催日

2023年3月4日(土)、3月18日(土)


上映日程

3/4(土)10:30
海外に学ぶ
『核分裂過程』
<トークゲスト>
小林茂樹さん、大木有子さん(KO-OK小林大木企画)※リモート出演
森松明希子さん(郡山市から大阪へ母子避難)、小林雅子さん(福島市から京都に母子避難)


3/4(土)14:00
健康被害を考える
『あしたが消える ーどうして原発?ー』
<トークゲスト>
村田三郎さん(阪南中央病院/ 医師、本作出演)、平形則安さん(製作)、三田茂さん(医師)※リモート出演
川根真也さん(埼玉から岐阜に避難、内部被ばくを考える市民研究会代表)、下澤陽子さん(東京から兵庫への避難者)


3/18(土)14:00
望む未来を地域で作る人達とつながる
『発酵する民』
<トークゲスト>
平野隆章監督、松村しほさん(地域活動家、無農薬八百屋)、蓬田仁さん(郡山市から兵庫県に避難移住)
ビデオレター:山崎圭子さん(千葉から滋賀へ避難移住)


3/18(土)17:30
原発をもつことの危険性を考える
『スノーデン』
<トークゲスト>
木村朗さん(独立言論フォーラム編集長)※リモート出演
森松明希子さん(郡山市から大阪へ母子避難)

※トークゲストは予定です


イベント概要

福島原発事故から12年・核被害に節目などない!

2011年3月11日に発生した東日本大震災より12年。
ここ関西でも、多くの避難者を受け入れ、被災地支援・避難者支援・脱原発など、様々な活動が展開されてきましたが、いまだ明らかにならない問題も多いまま、原発問題・避難者への対策・被ばく対策など、不十分なまま、風化が進んでいます。

3.11関連の映画・映像作品も数多くとられましたが、十分に観る機会がないままの作品も多い状況です。
そこで、被災者・避難者の声に耳を傾けながら、作品をみて考える特集上映を継続して行っていきます。

各回上映後には、監督や出演者をはじめゲストをお迎えしてのトークも、リモートを活用しながら開催予定です。

<協力:東日本大震災避難者の会 Thanks &Dream (代表:森松明希子)、311特集上映実行委員会>


上映作品【3/4(土)10:30】

核分裂過程
(1987年/ドイツ/95分)
ドイツを脱原発へと転換させるきっかけとなったヴァッカースドルフのたたかい。
使用済み核燃料再処理工場の建設に反対する人々を描くドキュメンタリー。

ドイツ南部、バイエルン州にヴァッカースドルフという緑豊かな小さな村がある。 1985年、この地が核燃料再処理工場の予定地とされた。
森の樹々が無残に切り倒されるのを目にして、保守的と言わ れてきた村人たちが立ち上がる。やがて若者が全国から集まってきた。建設予定地の森に「丸木小屋村」が作られ、村人と若者達による創意あふれる運動が繰り広げられる。
しかし森は剥ぎ取られ、内と外を分断する「鉄柵」が張り巡らされる。抵抗する 人々に対して州政府はCNガスや催涙剤入りの放水を浴びせた。村人は闘う中で 自らの殻を破り、民主主義の在り処に目覚めていく。
1986年、チェルノブイリ原発事故を経験するとさらに広範の 人々が反対運動 に加わってくる。デモ禁止にもかかわらず、鉄柵の周りに数万人の人々。しかし建設は強引に進められる。
無力感と嘆き、絶望的な状況・・・・
けれども映画はそれを跳ね返す。未来に向けた意志、あらゆる想像力を喚起して。

映画の完成から2年後、1989年、ついに再処理工場の建設は中止された。
作品HP:https://ko-okfilm.com/denkmal/kakubun

上映作品【3/4(土)14:00】

あしたが消える ーどうして原発?ー
(1989年/日本/55分)
原発で働く父を若くして亡くした女性が、原発の危険に目を向けていく姿を追う。
福島第一原発を舞台にした幻のドキュメンタリー

原発が抱える最大の問題は健康被害だということも真正面から伝えてくれる本作には、スリーマイルやセラフィールドの周辺住民の健康影響、そして「双葉地方原発反対同盟」による福島原発で働く労働者の聞き取り調査の様子なども描かれています。

上映作品【3/18(土)14:00】

発酵する民
(2020年/日本/92分)
海と山に囲まれた古都・鎌倉。2011年、このまちを「脱原発パレード」で歩いた女性たちが「イマジン盆踊り部」を結成した。彼女たちは、日々の生活の中で浮かび上がってくる思いを唄にして踊り始める。
お酒や味噌、パンづくりから生まれた「発酵盆唄」。海水を汲み、薪で火を炊いて塩をつくる「塩炊きまつり」。やがて、風変わりな唄と踊りが人びとをつなげ、「平和」の輪を描いてゆく。
この映画は、鎌倉や葉山での「生活」を描きながら、個性溢れるパン屋や酒蔵も取材。人間以外の存在にも耳をすます。微生物たちの「発酵」の世界や太陽系の惑星の動きが交差する。混沌と優しさの中で、何が見つかるだろうか。
監督は、野宿者や原発事故による被災者の取材を行う一方で、野外レイヴや美術館等で映像作品を発表してきた平野隆章。映画音楽には、テクノ・アンビエントシーンの総本山とも言われるドイツの「Kompakt」レーベルから作品をリリースするpass into silenceが参加。
東日本大震災・原発事故から11年。あの時に生まれたものは、今も確かに続いている。音楽やアート、ジャーナリズムなど異なるジャンルが映画の中に入り込んだ鎌倉発「発酵」ドキュメンタリー!
作品HP:https://fermentfilm.com/

上映作品【3/18(土)17:30】

スノーデン
(2016年/アメリカ・ドイツ・フランス/135分)

©2016 SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
それは、まさしく世界中に激震が走った瞬間だった。2013年6月、イギリスのガーディアン紙が報じたスクープで、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在が暴露されたのだ。さらに驚くべきは、ガーディアン紙に大量の最高機密情報を提供したのがたったひとりのNSA(米国国家安全保障局)職員であり、よくスパイ映画に登場するような厳めしく年老いた人物ではなく、ごく普通の外見をした当時29歳の若者だったことだ。
匿名ではなく自らカメラの前に立ち、エドワード・スノーデンと名乗って素性を明かしたその青年は、なぜNSAやCIAから得られる多額の報酬と輝かしいキャリア、恋人と築き上げた幸せな人生のすべてを捨ててまで重大な告発を決意したのか。はたして彼は英雄なのか、国家の裏切り者なのか。ハリウッドきっての社会派の巨匠オリバー・ストーンが史上最大の内部告発“スノーデン事件”の全貌に迫った問題作、それが『スノーデン』である。
2004年、9.11後の対テロ戦争を進める祖国アメリカに貢献したいと考えて軍に志願入隊したスノーデンは、足に大怪我を負って除隊を余儀なくされる。失意のさなかCIAに採用された彼は、持ち前のずば抜けたコンピュータの知識を教官に認められ、2007年にスイス・ジュネーヴへ派遣された。しかしそこで目の当たりにしたのは、アメリカ政府が対テロ諜報活動の名のもと、世界中のメール、チャット、SNSを監視し、膨大な情報を収集している実態だった。やがてNSAの契約スタッフとして東京の横田基地、ハワイのCIA工作センターへと赴任し、民主主義と個人の自由を揺るがす政府への不信をいっそう募らせたスノーデンは、恋人のリンゼイをハワイの自宅に残し、命がけの告発に踏みきるのだった……。
作品HP:https://www.snowden-movie.jp/

料金

一般:1,500円
シニア:1,200円
学生以下・会員・障がい者:1,000円
※2/8(水)ひる12時から販売開始

●インターネット販売(クレジットカード決済のみ)
2/8(水)ひる12時より 下記URLにて販売開始。
但し、お座席がなくなり次第販売終了。
当日券は、残席があった場合のみ、当日開館時間より窓口にて販売。

【チケット購入ページ】

3/4(土)
10:30~『核分裂過程』
https://nanageitheater7.sboticket.net/reserve?schedule=9585

14:00~『あしたが消える ーどうして原発?ー』
https://nanageitheater7.sboticket.net/reserve?schedule=9586

3/18(土)
14:00~『発酵する民』
https://nanageitheater7.sboticket.net/reserve?schedule=9587

17:30~『スノーデン』
https://nanageitheater7.sboticket.net/reserve?schedule=9588

●劇場窓口販売(現金・paypay決済)
2/8(水) ひる12時より販売開始。最終作品上映開始30分後まで販売。
但し、お座席がなくなり次第販売終了。
当日券は、残席があった場合のみ、当日開館時間より窓口にて販売。

これまでの上映作品

第1回:2021年3月13日(土)・14(日)開催
福島原発の歴史を学ぶ/事故発生当時を振り返る/声をあげる人達の声を聴く
『「知事抹殺」の真実』『東電テレビ会議 49時間の記録』『ソドムの嘘 ゴモラの呪縛』『終の住処を奪われて』
https://www.theater-seven.com/ev/ev_s210313.html

第2回:2021年12月11日(土)開催
海外とつながり、海外に学ぶ
『真実はどこに?』
https://www.theater-seven.com/ev/ev_s211211.html

第3回:2022年1月22日(土)開催
海外とつながり、海外に学ぶ
『パレスチナからフクシマへ』
https://www.theater-seven.com/ev/ev_s220122_2.html

第4回:2022年3月4日(金)・27日(日)開催
想いを受け継ぐ/劇映画だから描ける真実を観る
『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』『朝日のあたる家』『BOLT』
http://www.theater-seven.com/ev/ev_s220304.html

第5回:2022年8月11日(木祝)、9月11日(日)開催
核被害に向き合い、つながり、闘い、生き抜く
『ヒロシマ、そしてフクシマ』『かくれキニシタン~声をあげる10年目の福島~』
https://www.theater-seven.com/ev/ev_s220811.html

第6回:2022年11月12日(土)、12月11日(日) 開催
Beyond the Time 時を超えて
『New World』『10年後の空へ OKINAWAとフクシマ』
https://www.theater-seven.com/ev/ev_s221112.html


会場

シアターセブン
〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ5階
TEL:06-4862-7733
MAIL:info@theater-seven.com
WEB:http://www.theater-seven.com/