一人になる
医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策

2021年/日本/99分

監督高橋 一郎

語り竹下景子

撮影原 ひろし

プロデューサー鵜久森典妙

協力真宗大谷派(東本願寺)、圓周寺、劇団名古屋、劇団神戸

この映画は、ハンセン病回復者、和泉眞藏、德田靖之、藤野豊等の証言をもとに制作しました。

『一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策』の
高橋一郎監督がご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

去る6月4日(金)、当館にて開催した同作品のシンポジウムのご登壇中に倒れられ、救急車で搬送されましたが、急逝されました。
突然の出来事で、本当に残念でなりません。

長きにわたり、映画を通して社会への問題を提起し、そして倒れる直前まで、多くのメッセージを残してくださりました。
これからも高橋監督の遺した想いを、大事にしていきます。

また当劇場内において、不測の事態への対応を強化し、より一層、皆様に安心してご来場いただける劇場運営に努めてまいります。

心から哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。


シアターセブン スタッフ一同

群れるな ひとりになれ みんなになるな ひとりになれ この国では、ハンセン病をわずらった人たちが、人間としての尊厳を奪われ、家族たちも差別と偏見にさらされる、いのちを削らなければならない、という状況が続いてきました。 国は1907年に「癩予防ニ関スル件」を制定。ハンセン病患者を「強制隔離」するという政策をはじめました。そして政治家や法律家、宗教家やなんと医師までも、その過ちを見抜けず、無批判に「追従」してきたのです。それが1996年の「らい予防法」廃止まで、約90年も続いてきたのです。 この間、「人間回復」への闘いがこつこつと積み重ねられてきました。「ハンセン病は不治の病ではないし、遺伝でも、強烈な伝染病でもない、隔離は必要ない」と言い続けてきた一人の医師がいました。小笠原登は、一人の医師として、一人ひとりの患者に接し、患者を「隔離」から守ろうとしたのです。それは国という「厚く高い壁」の前には、小さな「抵抗」でしかなかったかもしれませんが、隔離の中で生きる人々に仄かな灯りをともしつづけたのです。 真宗の僧侶でもあった小笠原登を生み出した「土壌」と、彼をのみ込んでいった国策、それに歩調をあわせた真宗教団。そのような時代社会にあって、「ひとりになる」ことに徹することができた背景や、人との出会いを描いたのがこの作品です。

撞木(しゅもく)と鐘
ハンセン病発病は鐘の音が鳴るのと同じです。鐘の音は撞木と鐘とがうまく一致しなければ鳴りません。撞木と鐘。どちらかに欠陥があれば、叩いても音は出ない。撞木はらい菌で、鐘は体質です。日本の学会は撞木であるらい菌にばかりとらわれて研究しているが、音が出る鐘がどういうものか、つまりハンセン病発病をする体質がどういうものかを究めることの方が大事です。小笠原登
ハンセン病とは
ハンセン病は、らい菌による慢性細菌感染症です。らい菌は極めて病原性が弱く、たとえ菌が感染しても免疫力(特異的防御免疫)が弱い体質の人しか発病しません。この免疫力が弱い体質の人は、生活が豊かになるにつれて減少するため、社会の進歩に伴って発症者が減り最終的にはゼロになって病気は自然消滅します。現在の日本で新たな患者が事実上なくなったのは、ハンセン病のこの特徴によるものです。

6/4(金)13時~上映&シンポジウム 開催
(※料金が通常上映回と異なります)
※6/4(金)のチケットは完売いたしました
「一人になる」上映&シンポジウム
開催日時:2021年 6月4日(金) 13:00
一律:1,200円
※劇場招待券使用不可
※通常上映は6月5日(土)より開始

<シンポジスト>
宮良正吉(ハンセン病関西退所者原告団いちょうの会会長)
小松裕子(「一人になる」制作実行委員会)
高橋一郎(「一人になる」映画監督)

<進行役>
加藤めぐみ(いちょうの会賛助会員)
舞台挨拶(中止)
6/5(土)11:00の回 上映前
高橋一郎監督舞台挨拶予定
※諸般の事情により、6/5(土)の舞台挨拶は中止となりました。ご了承くださいませ。

上映は終了しました
上映スケジュール
2021年
6/4(金)
13:00
6/4(金)のみ 上映&シンポジウム 開催
※チケット完売いたしました
通常上映
6/5(土)~18(金)
11:00
以降未定
WEBチケットについて

料金
6/4(金)上映&シンポジウム
一律:1,200円
料金
6/5(土)以降、通常上映回
一般1,800円
シニア1,100円
専門・大学生1,500円
中学生・高校生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
サービスデー1,100円
★入場システム、サービスデー・その他割引