分子の音色
A scientist and a musician

2021年/日本/54分/株式会社モンタージュ 配給

監督杉本信昭

出演中村栄一、渡邊順生、中村洋子、渡邊慶子、水谷定徳、西田理恵、西田賢司、有村美智子

ナレーターシシド・カフカ

公式サイトhttps://bunshi-no-neiro.com

決めるのは、自分だ。 意味以前の存在、バッハの音楽のように言葉では置き換えられないリアリティ、 お二人の生き方にもこの映画そのものにも、たたずまいとしか呼べない在り方を感じます。 谷川 俊太郎 本作は、自分の好きなこと、自分にできることを追い続けてきた二人の人間のドキュメンタリーです。二人とは、東京大学特別教授の有機化学者中村栄一さんと古典楽器の演奏家渡邊順生さん。ともに70歳、中学・高校の同級生です。2020年8月、蓼科の小さな音楽堂で二人は初めて一緒にバッハを演奏しました。バロック時代のフルートとチェンバロを演奏する二人を結ぶものは何か?「化学」と「音楽」という別々の道を歩いてきた二人を貫くものは何か?本番前のインタビューで、中村さんと渡邊さんのこれまでと現在が明かされます。中学・高校時代、自由な校風と個性的な恩師、大学入試が直前に中止された1969年の出来事、そして蓼科でまた交わる二つの道。映画が描くのは「自由」を体現する人間が辿ってきた道のりです。


杉本信昭監督 特集上映

【11/20(土)〜26(金)】
全3作品・日替わり上映

【上映作品】
①『蜃気楼劇場』(1993年/日本/111分)
②『自転車でいこう』(2003年/日本/115分)
③『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』(2014年/日本/82分)
蜃気楼劇場
(1993年/日本/111分)
1991年、大阪を拠点に破天荒な活動を続けていた維新派が初めて東京へやってきた。
ジャンジャン・オペラ「少年街」という美しくて不思議な世界を繰り広げるために彼等は、汐留の国鉄跡地に広さ2,000㎡、高さ25mの巨大な野外劇場を建築した。
映画は大阪から乗り込んできた“裏方連中”によって劇場が形作られていく様を記録する。
8月の草むしりに始まり、上へ上へと伸びる街、雨、酒、回らない回転舞台、怒号、疲労、そしてまた雨…。
維新派は10月の公演初日に向けて突き進む。映画は「おもろいこと」に魅入られひたすら没頭していく潔い阿呆達の姿を描き、公演終了後の開放感へとむかう。
監督:杉本信昭
出演:維新派
自転車でいこう
(2003年/日本/115分)
「家、ドコー?」―――
質問することが、プーミョンのあいさつだった。
李復明(リ・プーミョン)は二十歳、大阪の生野区に住んでいる。重度の知的障害者。よくしゃべり、よく動く。プーミョンの仕事は福祉作業所の営業係だ。毎日毎日自転車を漕いで街へ製品を売りに出かけるのだが、行く先々で誰かに話しかけ営業を忘れてしまう。たこ焼き屋のお婆ちゃん、自転車屋のおじちゃん、フォークリフトの運転手、喫茶店のおばちゃん…ということでプーミョンの営業成績はかなり悪い。一日の仕事を終えると、彼は必ず街中の学童保育所に立ち寄る。健常児と障害時を一緒に保育する「じゃがいもこどもの家」だ。ここのスタッフはみんな彼と同年代。プーミョンとスタッフとこども達の賑やかで普通の付き合いが、街の人々とともに過ぎていく…。
監督:杉本信昭
出演:李復明(リ・プーミョン)、 盧光禧、 松本ドドリゲス、 青木友美
谷川さん、詩をひとつ作ってください。
(2014年/日本/82分)
“詩は人々の日常と向き合えるか” 詩人、谷川俊太郎。「鉄腕アトム」のアニソンで、CMのナレーションで、教科書のなかで、私たちは世代を超えて谷川さんの詩に触れてきました。みずみずしい言葉が紡ぎ出す宇宙は、不思議な力で私たちを惹きつけてきます。

“詩は人々の日常と向き合えるか”。本作では、谷川さんの創作の現場から、海、畑、学校、路上、そして神降ろしの場、いろいろな場所で生きる人々を追って撮影が続いていきます。生きる土地も世代もばらばらな人々の、それぞれの苦しみと喜び。彼らは自分の言葉で、ときには谷川さんの詩でそれを伝えようとします。すると詩はさまざまな表情を見せ、被災地で、スイスで、高架下で、詩の言葉はひとり歩きを始め、そして谷川さんに戻り、やがて新しい詩が生まれます。
監督:杉本信昭
出演:谷川俊太郎、渡部義弘、小泉結佳、古山茉実、小笠原みょう、坂下範征、川里賢太郎、松永秀則、松永はるみ、ユルク・ハルター
作品HP:https://tanikawa-movie.com/

舞台挨拶
11/21(日)『分子の音色』12:35の回上映後
登壇者:杉本信昭監督
※11/20(土)の舞台挨拶は、諸般の事情により中止となりました。
11/21(日)は予定通り行います。
上映は終了しました
上映スケジュール
2021年
11/20(土)
12:35分子の音色
14:00谷川さん、詩をひとつ…
11/21(日)12:35分子の音色
14:00蜃気楼劇場
11/22(月)12:35分子の音色
14:00蜃気楼劇場
11/23(火祝)12:35分子の音色
14:00自転車でいこう
11/24(水)12:35分子の音色
14:00谷川さん、詩をひとつ…
11/25(木)12:35分子の音色
14:00蜃気楼劇場
11/26(金)12:35分子の音色
14:00自転車でいこう
11/27(土)・28(日)10:20分子の音色
11/29(月)〜12/3(金)11:55分子の音色
※12/3(金)で終了予定
WEBチケットについて
『分子の音色』
料金
一般1,500円
シニア1,200円
学生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引
「杉本信昭監督 特集上映」
料金
一般1,300円
シニア1,200円
学生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引