2022年/日本/130分
監督五十嵐匠
出演萩原聖人、村上淳、吉岡里帆、池間夏海、榎木孝明、成田浬、水橋研二、香川京子
鉄の暴風と言われた激しい空襲、艦砲射撃、上陸戦の絶望に追い込まれた沖縄戦。 その中で「生きろ!」と後世に一筋の命を託した2人の官僚と沖縄の人々の物語を映画化。 沖縄戦末期、本土より派遣された2人の内務官僚がいた。 1人は学生野球の名プレーヤーとしてならし、戦中最後の沖縄県知事として沖縄に赴任した島田叡(あきら)。島田は、度重なる軍の要請を受け内務官僚としての職務を全うしようとする。しかし、戦禍が激しくなるにつれ、島田は県政のトップとして軍の論理を優先し、住民保護とは相反する戦意高揚へと向かわせていることに苦悩する。そして、多くの住民の犠牲を目の当たりにした島田は「県民の命を守ることこそが自らの使命である」と決意する。 もう1人は、警察部長の荒井退造。島田と行動を共にし、職務を超え県民の命を守ろうと努力する。 実は、沖縄戦で2人はそれぞれ重い十字架を背負っていた。荒井は、子供など県民の疎開を必死に推し進めていた。その矢先、本土に向かっていた学童疎開船「対馬丸」が米軍の攻撃に遭い、数多くの子供たちが犠牲となった。また、島田は知事として、軍の命令で鉄血勤皇隊やひめゆり部隊などに多くの青少年を戦場へと向かわせていた。 2 人はそれぞれ十字架を背負いながらも、戦禍が激しくなるのに伴い、必死に県民の疎開に尽力し多くの沖縄県民を救っていった。一億総玉砕が叫ばれる中、島田は叫んだ。「命どぅ宝、生きぬけ!」と。 映画「島守の塔」は、第二次世界大戦の末期、長期にわたる日本国内唯一の地上戦があった沖縄を舞台に、軍の命令に従いながらも苦悩し、県民の命を守り抜こうとした戦中最後の沖縄県知事・島田叡と、知事に付き従い職務を全うしようとした警察部長・荒井退造、 2人から命の重みを受け継いだ沖縄県民の戦火に翻弄されながらも必死に生きるそれぞれの姿を描きます。
<プロフィール>
映画プロデューサー・監督
1970年、東京生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、篠田正浩、黒沢清らの監督作品で助監督を務める。初監督作品の『トロッコ』(2010年)で、TAMA映画賞最優秀新進監督賞、全国映連賞監督賞、日本映画批評家大賞新人監督賞などを受賞。
12年に、トロッコフィルム株式会社を設立。映画、テレビドラマをはじめとする映像作品の企画・制作のみならず、次世代の人材育成にも尽力している。
これまでの主な監督作品は『トロッコ』2010年、『チョルラの詩』10年、『チャットレディのキセキ』18年、TXドラマ「警視庁強行犯係・樋口顕」「今野敏サスペンス機捜235」シリーズなど。また、プロデュース作品『チャットレディのキセキ』18年、『島守の塔』『おしょりん』22年、『じょっぱり―看護の人
花田ミキ』24年公開予定、などではプロダクション業務も担い、幅広く活躍中。
2023年 8/12(土) |
15:30(~17:45) |
8/13(日)・14(月) | 10:20(~12:35) ※8/13(日)は日本語字幕付き上映 |
※8/15(火)は台風7号の接近にともない、休館とさせていただきます。ご了承ください。 | |
8/16(水) | 11:50(~14:02) |
8/17(木)・18(金) | 11:20(~13:35) ※8/17(木)は日本語字幕付き上映 |
※8/18(金)で終了 |
一般 | 1,800円 |
シニア | 1,200円 |
学生 | 1,000円 |
小学生以下 | 700円 |
会員 | 1,000円 |
★入場システム、サービスデー・その他割引 |